震災の2年後に創業し、福島県産品の販路拡大と観光PRを行っている「株式会社ビックメイツ」。
いかにんじんや喜多方ラーメンなど福島県内産の加工食品や飲料品を首都圏で販売している。
イベントやマルシェが中止になったことで行き場を失ってしまった商品の販路開拓のため、新たな一手を打ちだした!

株式会社ビックメイツ・大川昌義さん:「風評被害とかによって、物が売れなかったりする農家さんとか中小企業さんの、ちょっとでも手助けになればいいなと思って。」

年間300回以上JR大宮駅や浦和駅など首都圏を中心に16カ所でマルシェを開いていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月10日からの開催が全て中止に。
売り上げのほとんどが首都圏だったため、関東への販路が断たれ苦境に立たされている。

会社の倉庫には山積みのダンボールが・・・
株式会社ビックメイツ・大川昌義さん:「売り上げは正直ゼロに近い感じで、大変ですね。会社のほうには在庫を基本的には持たない形でしたが、なんとかしないといけないので。」

行き場を失った商品をどうするか…。
そこで、新たに始めたのが販売予定だった加工食品やグッズの「ネット通販」。
企業や個人向けに加工食品をネットで購入できるように環境を整えた。

株式会社ビックメイツ・大川昌義さん:「福島県にいる方にも福島ってこういった良いものがあるんだって知って頂きたいので、お買い物されなくてもこういうのがあるんだって見て頂くだけでもありがたいなと思います。」

こちらに仕入れをしている郡山市の海苔専門店は・・・
郡山島田海苔店・酒井若恵さん:「販路がなくなるってことはすごく大変なことなのでうちにとっても大打撃になりますから、そうやって一緒に頑張って頂けるのがとてもありがたいことです。」

株式会社ビックメイツ・大川昌義さん:「福島県産品の販路を広げる会社なので、うちが立ち止まっている訳にはいかないですから、引き続き今こういう状況ですけど、足を止めないでできることを地道にやっていこうかなと思っています。」

苦戦する日々が続くが新たな販路開拓へ、企業は着実に歩みを進めている。

◇株式会社ビックメイツHP:http://www.bicmates.com/

最終更新:4/19(日) 10:00
福島テレビ